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【エバニュー】なぜ今ブランド初のテントを?“軽さ”と“広さ”を両立させた開発秘話|EVERNEW Ledge highat / carbon


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hinata TVがエバニューの営業担当・太田さんへのインタビューを通じて、ブランド初の本格山岳テント「Ledge highat / carbon」の開発秘話を深掘りした動画。10年以上テント製造を休止していたエバニューが、軽量シングルウォール山岳テントとして総重量930gながら広い居住空間を実現した経緯を紹介。素材・ポール構造・価格戦略に至るまで、開発担当者の言葉でこだわりが語られる内容となっている。

  • 選び方長期山行では疲労回復のため室内空間の広さが重要。
  • ギアツェルト並みの軽量性とドーム型の高い居住性を両立。
  • 設営狭い岩棚でも設営可能なコンパクトな自立式構造を採用。
  • テクニック長めの室内長で足元や頭上に荷物スペースを十分に確保。
  • ギア部位別に異なるデニールの生地を用いて軽量化と強度を維持。
  • EVERNEW Ledge highat / carbon(エバニュー レッジ ハイアット カーボン)

※ 動画の内容をトピックごとに整理してまとめています。

軽さと広さを両立した自立式ツェルトの誕生と名前の由来

hinata TVが紹介するエバニューの「Ledge highat / carbon(レッジ ハイアット カーボン)」は、これまでの山岳テントの常識を覆す画期的なプロダクトです。hinata TVはこのテントを一言で表すなら、「居住空間を諦めずに、でも軽さも妥協しない自立式のツェルト」であると語ります。ツェルト並みの軽量性を持ちながら、ドーム型テントとしての快適な居住性を確保している点が最大の特徴です。 このユニークな名前にも、エバニューの開発思想が深く込められています。まず「Ledge(レッジ)」という言葉は、登山用語で岩稜帯や岩壁にあるごくわずかな平らなスペース(岩棚)を意味します。過酷な山岳環境において、どうしてもそこにテントを張らざるを得ないような狭い場所でも設営できるコンパクトさを表現しています。そして「highat(ハイアット)」は、有名な高級ホテル「ハイアット リージェンシー」からインスピレーションを得つつ、綴りを変えることで「高い場所にある小屋」という意味を持たせています。つまり、厳しい山の上の狭い岩棚であっても、まるでホテルのように快適に過ごせる極上の空間を提供する、という相反する要素を高次元で融合させたテントなのです。hinata TVはこのネーミングに込められた、過酷なフィールドでも快適さを諦めないという強いこだわりを熱く解説しています。

エバニューが10年の沈黙を破りテント開発に再挑戦した理由

エバニューといえばチタン製クッカーなどの金属製品が非常に有名ですが、実は過去にはテントの製造も行っていました。しかし、hinata TVによると、エバニューというブランド名でテントを展開するのはここ30〜40年の間では行われておらず、他ブランドのOEMや共同企画という形で関わることはあっても、自社ブランドとしての本格的なテント開発はここ10年ほど完全に休止していた状態でした。 では、なぜ今になってブランド初とも言える本格的な山岳テントをリリースしたのでしょうか。hinata TVはその背景として、エバニューがクッカーメインのブランドから、再び「総合的なアウトドアギアブランド」としてラインナップを拡張していこうという大きな方針転換があったことを明かします。その中で、登山というアクティビティにおいて「テント泊」は非常に大きなウェイトを占める重要な要素です。総合ブランドを名乗る以上、テントを避けて通ることはできないという強い意志がありました。さらに、長年培ってきた開発ノウハウや技術力を持つスタッフが在籍している「今だからこそ、まだ最高のテントが作れる」というタイミングであったことも、開発を後押しする決定打となりました。hinata TVは、エバニューが満を持してテント市場に再参入したこの挑戦の意義の大きさを強調しています。

過酷なマルチデー山行で重要な「回復」のための居住空間

hinata TVがこのテントを開発するプロセスにおいて、最も大切にしていた条件が「サイズ」と「空間」、すなわち圧倒的な居住空間の確保でした。登山におけるテント泊、特に2泊や3泊といったマルチデー(複数日)にわたる山行では、単に「夜を明かす場所」があるだけでは不十分です。日中の激しい運動による疲労を翌日に残さないためには、テント内で「しっかりと眠り、体力を回復させること」が極めて重要になります。 もしテント内が狭く、窮屈な状態で一晩を過ごすことになれば、身体的な疲労だけでなく精神的なストレスも蓄積してしまい、翌日の安全な行動に支障をきたす恐れがあります。hinata TVは、山行が長くなればなるほど、この「回復」の重要性が増してくると指摘します。そのため、軽量化を最優先して居住性を犠牲にするのではなく、「軽量山岳テント」と呼ばれるカテゴリーの軽さを維持しつつ、どれだけ内部空間を広く設計できるかという限界に挑みました。軽さと広さは本来トレードオフの関係にありますが、エバニューは独自の設計思想によってこの難題をクリアし、登山者が次の日に100%のパフォーマンスを発揮できるような、真に「回復できる空間」を作り上げることに成功したのです。

日本の山岳環境に最適化されたサイズスペックと軽量性

「Ledge highat / carbon」の具体的なスペックを見ると、そのこだわりが数値として明確に現れています。hinata TVによると、このテントはスペック上は2人用テントとして設計されています。サイズは長さ2,200mm、幅1,250mm、高さ1,050mmとなっており、これは一般的な日本の山岳用テントと比較して、長さが約10cmから15cmほど長く設計されているのが大きな特徴です。 この絶妙なサイズアップにより、身長の高い人でも足元や頭上に余裕が生まれ、荷物を置くスペースも十分に確保できます。フレーム構造は非常にシンプルなクロスフレーム(ドーム型)を採用していながら、幅と長さ、そして高さを極限まで広げることで、圧迫感のない広々とした室内空間を実現しました。 これだけの広さを持ちながら、重量は総重量わずか930g(本体、ポール、張り綱の合計。最小重量は835g)という驚異的な軽さを誇ります。素材には、フロア部分に強度を担保する15デニールのリップストップナイロン、メインの本体部分には極薄の10デニールのリップストップナイロンを採用しています。hinata TVは、この「軽さ」と「広さ」の絶妙なバランスこそが、エバニューが最も狙い、そして実現したかった黄金比であると解説しています。

アルミより50g軽い!強靭なしなりを持つ特製カーボンポール

このテントの驚異的な軽さを支える最大の立役者が、フレームに採用されているカーボン製のポールです。hinata TVは、重量の観点からアルミポールよりも圧倒的に軽量化できるカーボンに注目しました。実際に同じ長さでアルミ製とカーボン製のポールを試作して比較したところ、カーボン製の方が50gも軽く仕上がることが実証されました。この50g of 差は、ウルトラライト(UL)ハイキングの世界においては非常に大きなアドバンテージとなります。 しかし、カーボンは「軽いけれど折れやすい」というイメージを持たれがちです。そこでエバニューは、通常のカーボンポールの製造方法とは異なる、非常に特殊な製法を採用しました。それは、型に素材を流し込んで押し出すように成形する「引抜成形」に近い製法で、筒状のシャフトを作り出す技術です。この製法により、カーボンの繊維をすべて縦方向にきれいに揃えて配置することができるため、特に「曲げ」に対する強度が劇的に向上しました。 テントポールメーカーが実施した風速20m/sの風洞試験においても、アルミポールはしなりきれずに途中で曲がって変形してしまったのに対し、この特製カーボンポールは風の力に合わせて柔軟にしなり、風圧を受け流すことで破損することなく耐え抜きました。hinata TVは、この軽さと強靭さを兼ね備えたカーボンポールこそが、テントの信頼性を支える心臓部であると語っています。

ポールの破損を防ぎ設営を容易にするスリーブとフックの黄金比

「Ledge highat / carbon」には、風によるポールの破損を防ぎ、かつ素早い設営を可能にするための革新的な構造が取り入れられています。hinata TVは、ポールの固定方法として「スリーブ式」と「フック(クリップ)式」を組み合わせたハイブリッド構造を採用した開発秘話を明かしました。 一般的なテントで、ポールをすべてクリップだけでカチッと固定してしまうと、強風が吹いた際にそのクリップが固定されている1点だけに荷重が集中してしまいます。テント本体が風に揺さぶられたとき、その接続ポイントが動かないと、ポールや生地に極端なストレスがかかり、最悪の場合はポールが折れたり生地が破れたりする原因になります。一方で、ポールを筒状の布に通すスリーブ式であれば、風の力をスリーブ全体で均等に逃がすことができますが、設営や撤収に少し時間がかかるというデメリットがあります。 そこでエバニューは、全体の60%をスリーブ式、残りの40%をフック式にするという独自の「60:40ルール」を導き出しました。この絶妙なバランスにより、風による負荷を全体に分散させて逃がす「遊び」を持たせつつ、ポールをスムーズに通せるため設営のしやすさと撤収の早さを劇的に向上させました。hinata TVは、この強度と利便性を両立させるための比率調整に最も苦労したと振り返っています。

耐水圧1,500mmと結露対策を両立させた独自の換気システム

シングルウォールテントの宿命とも言えるのが「結露」の問題です. hinata TVは、この結露問題を解決するために、他社とは異なるアプローチで徹底的な対策を施しました。 市場にある多くの軽量シングルウォールテントやツェルトは、通気性のある素材を使用することで結露を防ごうとしていますが、通気性を高めるとどうしても雨に対する「耐水圧」が低下してしまいます。しかし、エバニューは日本の雨の多い気候を考慮し、本体・ボトムともに耐水圧1,500mmという、山岳テントとして十分な防水性能を確保することにこだわりました。 耐水圧1,500mmを維持すると生地の通気性は制限されるため、普通に設計すれば結露が発生しやすくなります。そこでhinata TVが導入したのが、高低差と向きを計算し尽くしたベンチレーション(換気口)システムです。暖かい空気は上に昇り、冷たい空気は下に溜まるという自然の原理を利用し、テント内の最も高い位置と低い位置のそれぞれに換気口を配置しました。さらに、空気の流れを効率的に生み出すために、換気口の数自体をできるだけ多く設けています。この高低差による煙突効果と、風の向きに左右されない複数のベンチレーションにより、高い防水性を保ちながらも、テント内の湿気を効果的に排出して結露を最小限に抑えることに成功したのです。

無駄を削ぎ落としたシンプル設計が実現した驚きの低価格

昨今のアウトドアギア、特に山岳テントの価格は高騰の一途をたどっており、hinata TVも「ここ2〜3年でテントの価格がどんどん上がり、ユーザーが手を出せないほど売れなくなってしまった」という危機感を持っていました。そこでエバニューは、これだけのハイスペックでありながら43,780円(税込)という驚異的な低価格で提供することに挑戦しました。 この価格を実現できた秘密は、徹底的な「引き算の美学」にあります。hinata TVは、本当にテント泊に必要な機能だけを厳選し、それ以外の余計なギミックや装飾をすべて削ぎ落としました。 まず原材料の選定において、エバニュー専用の特殊なオリジナル生地を特注するのではなく、すでに市場に流通している信頼性の高い汎用素材(10Dおよび15Dリップストップナイロン)の中から最適なものを選ぶことでコストを抑えました。さらに、驚くべきことに採用しているカーボンポールも、調達ルートの工夫によりアルミポールを採用するよりも安く抑えることに成功しています。 製法に関しても、構造を極めてシンプルなクロスフレームのドーム型に統一することで、工場の製造工程を簡略化し、製造コストを劇的に下げました。hinata TVは、この徹底したシンプル化とスマートな部品選定こそが、高品質でありながら誰もが手に取りやすい価格を実現した最大の要因であると語り、このテントが多くの登山者の「ちょっとした冒険やチャレンジ」を支える最高の相棒になってほしいと願っています。

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